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Donに聞け!!元気な経営者さんインタビュー

週刊求人の人気連載「ドンに聞け!」のWeb版です。 各エリアの元気な社長さん、経営者さんをご紹介します。 普段聞けない経緯や裏話も必見です。
※「Donに聞け!!」のコーナーは連載を終了しました。


アクアリスト 水草・観賞魚専門店 富樫宏史氏
趣味が高じて… 人生は楽しく

 初めて店内に足を踏み入れた人は恐らく驚くに違いない。灯りが抑え気味の店内には、大小百以上もの水槽が壁を覆い尽くし、その中では色とりどりの魚達が泳ぎ回り、沢山の美しい水草が、ろ過器から流れ出る水流によって、ゆらゆらとゆらめく。さらに蛍光灯の強い光によって、立体感を与えられた水槽は幻想的と呼ぶにふさわしい独特の空間を作 り出している。
 足下でのっしのっしと歩き回る、体長三十センチ以上ある陸ガメに驚いていると「綺麗でしょう。うちは水草をメインにやってるんですよ」と、アクアリスト店主の富樫氏。早速話しを聞く。
 「以前は東京で居酒屋を経営していました。仕事自体は嫌いではなかったんですが、何か自分でも分からないモヤモヤとした感じがあって、絶えず本当にこれで良いんだろうか?自分にもっと合った仕事があるんじゃないか?と考えてい ました。
 ある日、店の常連だった人に、そんなに熱帯魚が好きなら、店でも出しちゃえば?って言われたんです。言った本人は、冗談半分で言ったんでしょうけれど、私にとって、この一言はショックでしたね。まさに自分が本当にやりたかったの は、これだ!と気づいた訳です。それ迄のモヤモヤが、一気に吹き飛んだ感じがしました。ちょうど都会の雑踏にも嫌気がさして来ていた頃なので、それなら自分が育った土地でと思い帯広に戻って、この店を始める事にしたんです」と、 富樫氏は大きなピンセットで水草をつかむと、水槽の底砂に一本一本丁寧に植え込みながら言った。
 「一番苦労するのは、仕入れですね。本州にしか仕入先がなく、直接自分の目で見て買う事が出来ないのが難点です。 初めは北海道と言っただけで、仕入先に馬鹿にされました。北海道のショップはレベルが低いと思っている業者が多く、「北海道なんかに良い品物は送れない」なんて事も言われ、悔しい思いもしました。今では本州のショップから、わざわざ勉強に来る人もいる程なので、それなりに認められたと言う事なんでしょうかね」と言って笑う。
 仕入れは航空便を使用していますが、輸送中の事故は保証してくれません。梱包を解いたら全滅していたなんて事もありました」と、北海道ならではの悩みも多々ある様だ。
 「人間好きな仕事をしてメシを食えたら、こんなに良い事はないですよね。私の場合、それにほんの少しの酒があればそれで満足です。ほんの少しのね」と笑いながら話す富樫氏。
 取材を終えて会社に戻る車中での事だった。水槽を部屋の何処に置こうか考えている自分に気づいたのは…。