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Donに聞け!!元気な経営者さんインタビュー
週刊求人の人気連載「ドンに聞け!」のWeb版です。
各エリアの元気な社長さん、経営者さんをご紹介します。 普段聞けない経緯や裏話も必見です。
※「Donに聞け!!」のコーナーは連載を終了しました。
有限会社理容原田 原田清隆氏
- お客様はカミ様 人との繋がりを大切に
国道38号線にかかる札内橋を渡り、幕別町札内に入ると、右手に『理容原田』と書かれた大きな看板が見えて来る。代表の原田氏に話しを聞く。
「実家が釧路で理容店を経営していました。子どもの頃から理容師である父親の姿を見て育ちましたから、将来は自分でも「床屋さんになるんだ」と、ずっと決めていました。理容学校を卒業後、三軒の店舗で修行し、それぞれの店の特色を生かしながら父親の手伝いを始めました。
ある日、仕事の事が切っ掛けで言い合いになり、その事が原因で、父は全く仕事をしなくなってしまったんです。後で思ったのですが、職人気質の強い人でしたから、私の様に学校を出たての人間に色々言われた事で、プライドが傷つけられたんでしょうね。それ以来、店の方は、私一人で切り盛りする様になりました。
やがて子どももでき、店の方も順調に売上を伸ばし、正に順風満帆と言った、そんな頃でした。子どもが、ひどい喘息に掛かりましてね。もともと呼吸器系があまり丈夫ではなかった上に、製紙工場の近くと言った事も手伝った様でした。医者からも何処か空気の綺麗な所に住んで、環境を変えなければ、完治する事は無いと言われました。仕事の方では、この上なく順調だっただけにショックでした。世の中、全てに於いては中々上手く行かないものですね」と言って笑う。
「それから、何処に住むか色々えた上、自然も多く、空気の綺麗な十勝に住む事にしました。もう三十年も前の事です。釧路では、そこそこ知名度もあり、顧客も大勢付いていましたから、それらを全て投げ出して、新しい土地で一から出直すと言うのは、とても勇気のいる事でした。でもそんな事は言ってられません。仕事よりも子どもの方が大切ですから。そんな訳で、十万円の引越し費用だけで、何のあても無く、この土地に来た訳なんです。顧客も無く、一からの出直しなので、当然店の経営が大変だろうと覚悟をしていたのですが、有難い事に釧路から帯広へ転勤になっていたお客様が大勢居て、その方達が一人二人と店に来る様になってからは、口コミで拡がり、序々に顧客も増えて行きました。この時ほど、人との繋がりが大切だと強く感じた事はありませんでした。その後も、十勝の澄んだ空気のもと、子どもの喘息も再発する事無く、健康に育てる事ができました。ほら、あそこでお客さんの髪を切ってるのが、息子ですよ。もし、この土地に住む決断をしていなければ、こうして息子がハサミを握る姿を見る事はできなかったかも知れませんね」と言って目を細める。
将来の夢は?と聞くと。「これは、あくまでも夢なんですが、私は酒が好きなので、近所の人達相手に居酒屋なんてやれたら楽しいだろうなと思います。勿論、儲けなんてどうでもいいです」と、原田氏は笑いながら、楽しそうに話した。
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