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KONなん どうでshow!

「Q-jin君」で新たにコラム連載がはじまりました。 日常にひそむオモシロイことや小さな疑問、切ない想い出…。 小企画ながら侮るべからず!読者に大人気のコラム連載です。


第76話 「ただ酒1」

 東京へ出張に行った際、夜になり暇ができたので、久し振りに友人と一緒に新橋で飲むことになった。
居酒屋で待ち合わせをしたのだが、なぜか北海道の海産物をメインにした居酒屋だった。北海道から出て来ているのになぜ?とも思ったが、ともかくビルの最上階にあるその居酒屋からの眺めは素晴らしく綺麗で、しばし東京の夜景に見とれていた。
やがて友人がやって来た。彼は毎年冬になると、北海道にスキーをしにやって来る。会うのは、その時以来だった。
「何だか久し振りに北海道の物が食べたくなってさ、ここを選んだんだけど、良かったかな?ここで」
「うん、良いよ」今更嫌だとも言えず、承諾する。
ハッキリ言って、料理は凄く不味かった。小さなホッケの開きが出て来たが、油を塗っている様で、ベトベトしていた。その他の料理も全て不味かった。
僕らは当たり障りのない物だけ注文し、それをつまみにし、酒をメインに飲んだ。
「毛蟹いってみる?」彼がそう言ったが、どんな物が出てくるかは想像がついた。僕は止める様に言ったが、「大丈夫。頼もうよ。今日は俺がおごるからさ」
早速小さな毛蟹が出て来た。「身が入ってない上に、味がしなかった」毎年北海道へ来て美味しい毛蟹を食べている彼は帰り際、側にいたボーイを呼び、店長を呼ぶように言った。

つづく

第77話 「ただ酒2」

 店長は名刺を差し出すと、「何か失礼を致しましたでしょうか?」と言った。
「俺達北海道出身なんだけど、このホッケも毛蟹も余りにも酷すぎるよね。久し振りに里の味を楽しみたくて来たのに、あんまりじゃない?」いつの間にか彼も北海道出身になっていた。
「申し訳ございません」
「こんなんでお金とるなんて酷いよね」少し声を荒げる様に友達は言った。
「北海道の方でいらっしゃいますか?」
「そうだよ。北海道直送で茹で立てってなってるけど、何処から仕入れしてるの?まさか何ヶ月も前の冷凍品を出してる訳じゃないよね。毛蟹は間違いなく茹で立てじゃなく、冷凍でしょう。レンジでチンしてるよね」
「いえいえ、茹で立てでございます」
「じゃさ、生の毛蟹を見せてよ。冷凍じゃないやつ」
店長は一瞬固まると、隣に居たボーイと何やらヒソヒソ話を始めた。
「あの〜っ、お客様。本日は誠に申し訳ございませんでした。お詫びと言っては何ですが、本日の御代は結構でございます」
「いやいや、俺達はそういう事を言ってるんじゃないんだよ。書いてある事と違うんじゃないか?って事さ」
「本当に申し訳ありませんでした。本日は何卒サービスとさせて下さい」
店を出てから彼に聞いた。「もしかして計算済み?」
「勿論。それじゃなきゃ、あんな高い酒注文しないさ」

第78話 「叔父5」

 先日、叔父から電話があり、パソコンのメールアドレスを聞かれた。口頭で教えたのだが、何度送っても返って来るという。よく聞くと、ドットの部分をカンマで打っていた事が分った。修正したはずだが、その後叔父からの連絡はなかった。
ある日のこと、叔父から封書が届いた。中を開けて見ると、年賀状が一枚入っており、裏面にはねずみの絵と謹賀新年の文字が印刷されていた。表面には、達筆な文字で(着いたら電話下さい)と大きな字で書いてあったので、電話をした。
「どうだ?あんなもんでいいべか?」
「うん。良くできてるね。もうワープロはやめたの?」
「あんなもん、かったるくてやってられんって」叔父は、笑いながら言った。
「ソフトは何で作ったの?」
「エクセルで作った」
「えっ?エセルで?」
確かに画像の貼り付けくらいなので、エクセルでも充分こと足りる。
「エクセルの方は随分と上達したみたいだね」
「うん。まあな」
「でも叔父さんって相変わらず達筆だよね」
「そうか?まあ字だけは学校の先生にも褒められたからな。勉強はできないけど、字だけは上手いってな」と豪快に笑った。
「話は変わるんだけど、メールはもう着いたベか?」
「あっ、ご免。最近メール確認してなかった」
「三日位前に出したから、もう着く頃だと思うけどな」