netdeQ-jin.com

北海道のフリーペーパー求人情報誌「Q-jin君」のサイトです

北海道・帯広・釧路・苫小牧の就職情報・採用情報は仕事探しのQ-jin君で



TOP各種資料掲載コラム一覧KONなんどうでshow!


KONなん どうでshow!

「Q-jin君」で新たにコラム連載がはじまりました。 日常にひそむオモシロイことや小さな疑問、切ない想い出…。 小企画ながら侮るべからず!読者に大人気のコラム連載です。


第85話 「恐妻家」

 今日の飲み会は中学の頃の同級生で、十年振りの再会だった。そんな席で恐妻家のAは、三回目の電話を奥さんに掛けた。
「お前さ、ちょっと異常じゃないの?一時間に一回電話ってさ」Bが言った。
「そうだよな。毎晩遅くまで飲み歩いてる訳でもないんだろ?何年か振りに俺らと飲むぐらいどうだって言うだよ」とCが言う。
「まあ、良いじゃん。家庭にはそれぞれ事情ってもんがあるんだろ」僕が言った。昔話にも花が咲き、二軒三軒と店をハシゴした。
「今日はこの辺にしといた方がいいな。Aの奴、さっき電話で奥さんに怒られてた見たいだぞ」と小声でBが言った。その矢先、Aの様子が変わった。目がすわり、大声を出して他の客に難癖をつけてからみ出した。
「おい、ちょっと待てって、どうしたんだよ急に」と言っ慌てて皆で止める。その時、Aの携帯が鳴った。
「誰だてめえ!あら?お前か。ちょっと待ってね」Aは無言で僕に携帯を渡した。奥さんからだった。
「すいませんね。うちの人、最近深酒をすると暴れるんですよ、今から私迎えに行きますから」僕は場所を教えると、電話を切った。
車で奥さんが迎えに来た。「御免なさい。でも又誘ってやって下さいね。ほらあんた帰るよ」それを見届け、「いい奥さんだな」とCが泣きじゃくりながら言った。
「おいおい、酒乱の次は泣き上戸か!何なんだお前ら」

第86話 「鹿の祟り?」

 酒の席で友達が言った。
「今日さ、北見の帰りに会社の車で鹿を引いちゃった」
「鹿?」焼酎の水割りを作りながら僕が言った。
「ボンネットに面長の鹿の顔がくっきりついてるんだ」
「えっ?怪我は?」
「うん、雌鹿だから良かったんだって。雄鹿だったら、フロントガラスを角が突き破って大怪我したか、死んでたかも知れないってさ」
「その鹿はどうなった?」
「暫くボンネットの上で痙攣してたけど、何事も無かった様に走り去ったよ。でも結構スピード出してたから、きっとあの後死んだと思うな」と片を落とす。
「気にすんなって、鹿なんていっぱい居過ぎて駆除してるくらいなんだから」
「まあ、そうだけど、あんまり良い気分じゃないな」
その時、居酒屋の主人が僕らの席へ来て言った。
「お客さん、今日は鹿のレバーがあるけど、どう?」
「あはは、お前が引いた鹿じゃねえの?」
「ちょっとタイミング良過ぎるよな」とお互い顔を見合わせて笑った。鹿のレバーは断り、腹も一杯になったので、次は行きつけのスナックへ行った。
「あら、いらっしゃい。お久し振りね」ママの出迎えで僕らは席に着いた。
「あっ、そうそう。いいとこに来たわね。と言って厨房の方へママは行くと、何やら袋を持ってきた。
「これね、お客さんに貰ったんだけど、食べる?鹿肉」

第87話 「ポリシー」

 子どもが生まれたという友達から電話が来た。
「誰か使わなくなったチャイルドシートを持ってる人って居ないかな?」
今でこそ彼も安全運転を心掛け、シートベルトもきちんと装着しているが、昔は違った。車のシートベルトが義務付けられて間もない頃だった。
「今月からシートベルト締めないと捕まるぞ」と助手席に座った僕が言った。
「大体おかしいと思わないか?シートベルトを締めないからって、他の人に迷惑が掛るか?自分自身の問題だろ。シートベルト締めたい人は締めれば良いし、締めたくなけりゃ、締めなくても構わないと思わない?例え事故を起してシートベルトを締めてないから死んだって言われても、それは自分が悪いだけの事だろ?そんな下らない決まりを作る国もおかしい。余計なお世話だってんだ。俺は絶対に締めない。これは俺のポリシーだ」そう言ってた矢先、道路わきから警察が旗を持って飛び出した来た。
「車をそちらに入れて貰えますか?」若い警官だった。
「嫌だ。何で?」とあくまでも反抗的だ。
「シートベルトしてないじゃないですか、違反ですよ」
「シートーベルト?そんなの知らん。しないのは俺のポリシーだ」その横から年輩の警官がやって来て、笑いながら言った。
「ポリシーですか・・・。私達はポリスです」