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KONなん どうでshow!
「Q-jin君」で新たにコラム連載がはじまりました。 日常にひそむオモシロイことや小さな疑問、切ない想い出…。 小企画ながら侮るべからず!読者に大人気のコラム連載です。
第91話 「マーちゃん3」-前編-
友達が出張の為、小学五年生のマーちゃんを預る事になった。
「今晩何か美味い物食べに行っか。何食べたい?」僕がマーちゃんに聞いた。
「僕、お母さんが居ないから、奥さんの手料理が食べたいです」
「ああ、そうだったのか。今日はうちの奥さん、会社の歓迎会で、ちょっと遅くなるらしいんだ。ご免な」
「あっ、いえいえご免なさい。僕は何でも良いんです。それにしても、皆さん結構大変なんですね。僕のクラスの子の親達も、殆どが共稼ぎの様ですよ」
「ああ・・そ・・そうだね。よし、それじゃ寿司でも食いに行くか?」
「いえいえ、そんな高価な物をおねだりしたら、お父さんに怒られてしまいます」
「大丈夫だって、回転寿司だからさ、子どもはそんな事気にすんなって」
「それではお言葉に甘えて」
寿司屋では、マーちゃんの好きな本の話題になった。
「KONなんどうでショーって実際にあったお話しなんですよね」
「そうだよ。あれに出てくる話しは、全部本当の事なんだ。中には信じられない様な話しもあるけどね」
「前に僕も登場してましたね。ちょっと名前を変えてありましたけど、あれも自分の事ながら笑えました」
「マーちゃんって、何時もどんな本を読んでるの?」
「今は雪国を読んでます」
「なに?川端康成のか?」
「はい、そうです」つづく
第92話 「マーちゃん3」-後編-
「そりゃまだ早いよ。雪国は大人が読む本だ」
「何となく不倫のお話しだという事は分りますが、読めない漢字が多くて・・。」
「漢字だけじゃなく、理解出来ないだろ。二十年早い」
「はい。お母さんの本棚にあったので、少しは気持ちが分かるかなって思って」
「そっか、お母さんか」
「お父さんにお母さんの話を聞こうとすると、何時も機嫌が悪くなるんです」
「おじさん、お母さんの事よく知ってるんでしょ?」
「うん。でも俺の口からは何も言えないな。時期を見てお父さんから話してくれるよ。それまで待ってればいい。そんな事考えないで、もっと好きな本を読みなよ子どもらしい本をさ」
「僕は子どもらしくないって周りの大人からよく言われるんですけど、それって本のせいなんでしようか?」
「そうかもな、小説もいいけど、漫画なんか読まないのか?ナルトとかさ。あれ面白いぞ〜。俺さ、甥っ子に借りて読んでんだ」そう言うと僕は握りを注文した。
「サーモン下さい」
「大人なのにナルトですか。あれって余りにも非現実的じゃないですか・・・。あっ!そっか!僕はおじさんを見習えば良いんですね。そうすれば、子どもらしくなれるかも知れませんね」
「おっ、そうだな。何かちょっと複雑な心境だけど」
マーちゃんが注文をした。
「すいませーん。サーモン下さい。さび抜きで」
第93話「離婚の理由」
友達五人と温泉に行った時のこと。その中の友達のAが重大発表をした。
「俺さ、あいつと別れることにしたんだ。離婚する」
普通であれば、ただ事ではないのだが、彼の場合は三回目である。
「理由は前と同じか?」僕が聞いた。
「全く同じ。俺もさ、努力はしてるんだよ。少しずつ良くなってると思うんだ」
「奥さん疲れちゃったんだろうな」Bが言った。
「そうなんだって」
「お前さ、少し口数を減らすって事できないわけ?」Cが言った。
「人間どうしのコミュニーケーションの取り方って、言葉が基本だろ?言葉にして言わなくちゃ分らんだろ」
ここ迄の話しを聞くと、口うるさい亭主といった感じだが、全くそうでは無い。
「今日の宴会もお前のワンマンショーだったもんな」Dが言った。
Aは毎日油を飲んでいるのではないかと思うくらい、よく喋る。
「確かにお前の話しは面白いよ。色々なゼスチャーを織り交ぜて話すのは天性の物だと思うし、マネしろったって出来ないよ。素晴らしいとは思うけど、ほどほどが大切だよ」Cが言った。
本人曰く、一人の時も何か喋っているらしいので、静かなのは、寝ている時だけ。
でも僕らはその夜、誰一人一睡もできなかった。朝まで大声で寝言を言い続けたAを除いて。
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