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KONなん どうでshow!
「Q-jin君」で新たにコラム連載がはじまりました。 日常にひそむオモシロイことや小さな疑問、切ない想い出…。 小企画ながら侮るべからず!読者に大人気のコラム連載です。
第97話 「後先を考える」
僕に社員Aが言って来た。
「KONなんどうでShowなんすけど、よく僕等の事が社員AとBって形で書いてあるじゃないっすか。あれって実名で載せませんか?五百円玉拾った話や、僕の実家が建設業だと言う話しや、ボディーボードの話しも全部実話じゃないっすか。何か自分の事なのに誰も分ってくれないのがしゃくと言うか、歯がゆいと言うか・・・」
「なに、目立ちたいって事か?」僕が聞いた。
「う〜ん。結局はそういう事っすかね。だって折角面白い話しを提供してるのに、僕の名前が何処にも出て来ないってのが、どうにもね」
「本人がそうしたいって言うんなら、俺は構わないけどさ。でもAとBは対で出て来る事が多いけど、Bの方は了承してるのか?」僕が聞く。
「俺は絶対嫌です。嫌ですけど、俺がいつもBというのが何か嫌だな」とB。
「仕方ないじゃないっすか、話しの取っ掛かりの部分を作るのが、何時も僕なんすから先がやっぱりAでしょ。それにしても何で実名は嫌なんすか?人間目立ってなんぼじゃないっすか」
「馬鹿だなお前、それは話しの内容にもよるだろ。俺は、お前見たいに後先の事も考えない脳天気な人間とは違うんだよ」
「あらら、酷いなそれ。僕だって日々色んな事考えて生きてるんすよ。これでも」
「どうせ、今月はパチンコで負けたんで生活がキツイとか、今度の競馬は何が来るとか、今週の合コンは何着て行こうかとか、どうせそんな事だろ?」
「す、凄いなBさん。どうして分ったんすか?」
「お前の考えてる事なんて、誰だって分かるよ。家の子どもより分りやすい」
「おっ、じゃさ、この会話をお前だけ実名で載せようか?」と僕が言った。
「あ、イヤ、ダメっす。それはまずいっす。特に合コンは彼女に怒られます」
「だから後先の事考えろってんだよ」Bが言った。
第98話 「動物好き」
本州にある大学の獣医学部に通っている友達がいた。毎年、年末から正月明けまでは帰郷し、地元で過ごしていたので、その時期に親しい友達数人で飲み会をするのが恒例となっていた。
彼とは高校の頃一緒だったが、学年内でも成績は常にトップクラスの上、スポーツも万能で顔とスタイルも抜群に良く、性格も良い。全く非の打ち所が無い。当然、女子からもモテモテで、毎日の様にラブレターを貰い、ストーカー紛いの女子までいるほどだった。
恒例の飲み会でAが言った。
「彼女はできたか?」
「うん。去年の夏にね」彼のこの言葉に対し、僕も含め、その場に居た全員が顔を見合わせた。
『たで食う虫も好き好き』とは良く言ったもので、彼ほどの男がなぜ?と思うくらい個性に富んだ子を選ぶ。
「そう言う会話になるだろうと思って写真を持って来たんだ」と彼は言うと、財布から写真を取り出した。
それは、彼の母親が、料理好きの彼女にエプロンを送った際に撮った物だった。
その写真をAが受け取ると、周りには一瞬にして円陣ができ、全員が期待と不安の中、写真を覗き込む。
どう見てもエプロンというより、金太郎の腹当てにしか見えない。円陣の中では声を潜めたミーティングが始まった。
「また随分と個性的と言うか、何と言うか・・」とA。
「美女と野獣の逆バージョンだなこりゃ。でも確実にパワーアップしてるよな。どこで見つけるんだ?こんな凄いの」とB。
「でもホント歯がゆいよな。あんだけルックスも性格も良いのに何でだ?」とA。
「あいつ動物が好きだから、それと同じ目線で女を見てるんじゃないか?」とC。
「動物か、前の彼女はハムスターみたいな目って言ってたもんな」と僕。
その時、彼が来て言った。
「可愛いだろ?それに彼女のうなじって、色っぽいんだ。ライオンのうなじ見たいでさ」
第99話 「最後の報酬 前編」〜読者の声より〜
これは、読者の声に投稿されたものです。掲載枠の都合上、一部割愛しておりますので御了承下さい。
スタッフの皆さん。毎日のお仕事ご苦労様です。読者の声に投稿するつもりで筆を取りましたが、書いている内に、ついつい長くなってしまいました。毎週週刊求人を楽しみにしている人の中に、こんな人が居たんだという事を、是非スタッフの皆様にお伝えしたく、この手紙を送ります。何らかの形で読者の皆さんにもお伝え頂けたなら幸いです。
私の母は癌で余命いくばくもありません。若くして父と死に別れた母は、女手一つで私達三人の子どもを育て上げました。不器用で融通が利かず、男勝りで真っ直ぐな正確は、今迄の母の人生そのものでした。読書が好きな母は、体調が良い時は、いつも本を読んでいます。入院中の母にとっては、読書が唯一の楽しみなのです。
ある日の事、母に本を買うのを忘れ、間に合わせの意味でスーパーから持って来た週刊求人を渡しました。
「週刊求人?求人誌貰ったってどうしょうもないじゃない。働きたくたって働けないんだからさ」ムスッとした顔で母が言いました。
「これさ、求人の情報だけじゃなくて、掲示板とか読み物とか色々載ってて面白いんだよ。懸賞もあるしさ」
苦し紛れに思いついた事を私は言いました。この時から、母は週刊求人のファンになりました。求人欄はもとより、掲示板や爆裂空間、読者の声と、毎回隅々まで目を通している様でした。
「明日、発行日だから忘れないでね」これが日曜日に病院で私との別れ際に言う母の口癖となっていました。
ある日の事、私は母から一枚のハガキを預りました。「これ出しておいて。千円が当たるかも知れないから」楽しそうに母は言いました。
私も毎日の様に病院へ行ってましたから、求人君探しを競争したり、話題も尽きること無く、楽しい日を過ごす事が出来ました。
つづく
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