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KONなん どうでshow!

「Q-jin君」で新たにコラム連載がはじまりました。 日常にひそむオモシロイことや小さな疑問、切ない想い出…。 小企画ながら侮るべからず!読者に大人気のコラム連載です。


第109話 「吹き出物」

 お尻におできが出来たAは、余程痛かったのか、その日の午後に病院へ行った。
「イボ痔はどうだった?」
病院から戻ったAにBが聞いた。
「イボ痔じゃないっすよ。おしりのほっぺを少しめくった処にポツンと出来てまして、単なる吹き出物らしいっす」
「そんな処見せたのか」
「見せないと診察できないじゃないっすか。かなり恥ずかしかったすよ。塗り薬を貰ったんで、一週間経っても治らなきゃ又来いって言われました」
「そっか、お大事にな」
 次の日、Bが真っ赤な鼻をして会社へやって来た。
「どうしたんすか?その鼻」Aがすかさず聞いた。
「ニキビが鼻のてっぺんに出来ちゃって、腫れちゃったんだ」
「結構腫れてますよ。めんちょうじゃないですか、場所的にヤバイっすよ」
「めんちょう?何だそれ」
「めんちょうも知らないんすか?ばい菌が入ると脳膜炎になるんすよ」
その日の午後、Bは病院へ行き、塗り薬を貰って来た。
 事件はその三日後に起きた。Aが会社の洗面台の引き出しの中からお尻の薬を取り出し、トイレで塗ろうとすると、Bが洗面所の鏡を見て真っ赤になった鼻に薬を塗っている最中だった。
「あっ、それ僕の・・・」
「うん?どうした?」Aの薬を塗りながらBが言った。
「いえ、だ・・だいぶ良くなって来ましたね」
「うん、病院の薬だけあって流石に良く効くな」
困惑しきったAは僕に相談して来た。話しを聞き、僕は大笑いしたが、Aにとっては重大な問題だった。
「きっと僕、殺されます」
Bが出掛けた隙にそっとAの薬を取り出す事にした。
「やりました。上手く行きました。容器も似てるんで、まず分らないと思います」
Aは喜びながら言った。
 次の日、Bが洗面所で鼻に薬を塗っていると、そこを通りがかったCが大笑いしながら言った。
「それってAのケツの薬だろ。ほら、病院の袋にOO医院って書いてある。そこってAが行った病院だろ」

第110話 「大人の言い分」

 用事があって友達の家へ行った。奥さんが中学生の息子に説教をしている最中だった。父親である友達はそちらに参加せず、僕と話しをしている。
「奥さん淳に説教してるけど、お前も行かなくて良いのか?」
「ああ、二人で一緒に怒ると、子どもの逃げ場所が無くなるんだよ。だから我が家では、片方が説教すれば、片方は加担しない様にしてるんだ」煙草に火を着けながら友達が言った。
話しの内容を聞くと、どうやら学校で煙草を吸ったのが見つかり、奥さんが先生に呼び出され注意された様だった。
他人の子どもは大きくなるのが早いと言うが、本当にその通りで、オムツをしていたのが、ついこの前だった様に感じる。
「淳、お前学校で煙草吸ったのか?」と僕が聞くと。
「うん、バレちゃった」
「バレちゃったじゃないでしょ!」奥さんが淳の頭をピシャンと叩く。
「お母さんにも迷惑掛けたんだし、早く謝っちゃえよ」
「さっきから謝ってるんだけど、反省してないとか言って許してくれないんだ」
「ちょっと言ってやってくれる?私だとナメてかかってるのよ」と僕に言う。
「だから何回も謝ってるだろうが!このクソばば」
「何って言った?このクソガキが」と言って奥さんがフライパンを手に取った。
「まあまあ、待てって」何故か僕が仲裁に入る。
「おじさんが初めて煙草吸ったのっていくつの時?」淳が聞いて来た。
「そうだな、お前くらいだったかな」
「ほら、やっぱ皆吸ってるじゃんか」と母親を見て言った。やぶ蛇だった。
「あんた、何でそんな余計な事言うのよ」今度は矛先が僕の方に向いた。
「あっ、いやその・・・。淳、今はお前のことを言ってるんだろ」と慌てる僕。
「おじさんに俺を怒る資格なんて無いんじゃないの?」
「馬鹿野郎、自分の事を棚に上げて子どもに意見するのが大人ってもんだ。悔しかったらお前も早く大人になって見ろってんだ!」

第111話 「3年越しの初任給@」

 これは、読者の声に投稿されたものです。掲載枠の都合上、一部割愛しておりますので御了承下さい。
 いつも部屋に居るのが楽しい訳じゃない。人生をゲームの様にリセットして生まれたとこからやり直せるならと、何時も思う。
死ぬ事を考えた事もなかった訳じゃないが、僕は社会から抹消された人間なので、死んでるのと何ら変わらない。そう考えると、改めて死のうとも思わない。
起床はいつも午後二時過ぎ、下に降りて行くと、朝食というか、昼食が用意してある。両親は共稼ぎで、五つ上の姉は、五年前に結婚して、僕ら家族は三人でこの家に住んでいる。ラップにくるんだ料理をチンして暖めて食べる。出来立ての料理はここ三年程食べてない。食事が終わると、二階の自分の部屋に戻り、テレビをつける。昔流行った日本のトレンディードラマをパクった様な筋書きの韓国ドラマがやっている。下らないと思いつつ、何となく毎日見てる。それが終わるとパソコンのスイッチを入れ、ネットゲームを始める。僕にとって現実逃避ができる唯一の空間だ。
午後五時過ぎに母が仕事から帰って来て、夕飯の準備を始める。六時過ぎに父が職場から帰宅する。七時近くになると、母がラップを掛けた夕食を持って来て、僕の部屋の前に置き、一声掛けて下へ降りる。
食事は直ぐには食べられない。七時からネットゲームの仲間がゲームに上がって来るからだ。週末は午前三時過ぎまでする事もあるが、平日は、大体午前一時過ぎにはゲームが終わる。もっとやってたいが、ゲーム仲間には仕事がある。
その後すっかり冷めきった夕食をテレビの深夜番組を見ながら食べる。そして午前三時過ぎに寝る。こんな生活をもう三年続けている。
世間一般に言うニートとか引きこもりって言うやつ。誰のせいでも無く、全ては自分が不甲斐無いからこうなった。当然、何時までもこのままで良い訳がない。
でも、そう考えれば考える程ジレンマに陥る。毎日がこれの繰り返しだ。

つづく